作成日時 :1/28/99 1:00
ローテク集の第二弾、今回は「出先から電話回線を使ってPCをリセットしよう!(前半)」の巻です。
ローテク集の第二弾、今回は「出先から電話回線を使ってPCをリセットしよう!(前半)」の巻です。
(ファイルメーカーとは無縁のようですが、結構役に立つと思いますよ!)
出先から電話回線を使ってPCをリセットしよう!
◆概要
各種PCサーバー(WWW、FTP、RAS など)を立ち上げている方も多いと思いますが、そのPCサーバーが突然停止してしまい出先からPCサーバーをリセットしたいと時に威力を発揮するものです。
特に、SOHOで活躍されている方は「自分が外出したらサーバーの近くに誰もいない」または、「PCを操作出来る人がいない」などの理由で、帰宅するまでダウンさせたままって事になってしまいます。
そこで、電話回線とプッシュホン(DTMF信号)を利用してハードリセットを出先からしようというのが今回のテーマです。
(リモートコントロール・ソフトでPCの遠隔操作が可能な場合は無用です。完全に凍った場合に有用です。)
今回は、前回とは違い作製費が数百円とは行きませんが時間とお金に余裕があるかたは是非挑戦してみてください。
◆必要な物
1、DTMF解読キット 3700円(販売 秋月電子通商)
◆電話・FAX・アマチュア無線などのDTMF信号をコンデンサマイク
(内蔵)で16文字×2行の液晶モジュールに表示します。
◆マイコンPIC16C84(プログラム済)を使用し、小型でシンプルです。
◆電源:006P(9V)電池使用で携帯便利
◆予約した番号に反応する2ch出力付です。
◆SSR・リレー等ドライブできます。
◆専用基板:71×47mm
★製作マニュアル・パーツ・ケース・専用基板一式付属
2、テレホン録音アダプター 1500円位(TL−R10 ソニー製)
技術適合認定品
3、モノラルミニソケット(受け側) 100円位
4、リレー 100円位
5、ケース 100円位(100円ショップのタッパーウェアなどが良いですよ)
◆DTMF解読キットの組み立てと動作確認
1、半田付けの経験が必要です。
2、製作マニュアル通りに組み立てます。多少の経験(ラジオキット等の製作)があれば、1時間以内で完成出来ると思います。
今回はマイクを使いませんが、動作確認の為にマイクを仮実装してもいいでしょう。(ただし、マイクのありなしで抵抗器の定数が変わりますので、部品外しのテクに自身のない方は初めからライン接続用の定数を選択した方が無難でしょう。)
3、半田付けが終わったら、電池を接続する前に必ず配線と半田付けのチェックをしてくださ。
4、電池を接続し、液晶ディスプレーに"PIC-DTMF Decoder"と表示されれば動作はほぼOKです。
5、マイクに向い電話機をオンフックボタンにし、トーンを出します。押したボタンと同じ数字が表示されればOKです。
6、説明書を見ながらライン接続用の定数に変えます。(仮付けしていたマイクを外します)
7、マイクが付いた位置にモノラルミニソケット(受け側)を配線します。
◆テレホン録音アダプタの接続
テレホン録音アダプタを接続図を見ながら電話線にします。モノラルミニプラグはDTMF解読キットのジャックに挿入します。
携帯電話などを使って着信させます。携帯電話のプッシュボタン押し、トーンを出します。押したボタンと同じ数字が表示されればOKです。
◆リレーボックスの製作
このままでは、トーンが文字に変わるだけで面白くありません。そこで、トーンの組み合わせでリレーをオン・オフ出来るリレーボックスを作ります。
今回(前半)はここまでで終わります。腕に自身がある方はここまでの説明で十分製作できるでしょう!
それでは、次回まで、ごきげんよう!さようなら!
◆お願い
この製作は改造者ご自信の責任の範囲でお願いします。
ご意見、ご質問、ご依頼など どうぞお気軽にメールして下さい。
info@kipwmi.com